竹林問答塾 ミラー
スレッド:最近買った本令和8年9月5日
- 最近買った本令和8年9月5日 - 波浪規定 2026/09/05(Sat) 15:29 No.35982
- 怪と幽 - 波浪規定 2026/09/05(Sat) 15:32 No.35983
- 特集 - 波浪規定 2026/09/05(Sat) 16:02 No.35984
- 特別企画 - 波浪規定 2026/09/05(Sat) 18:42 No.35985
- 巻頭グラビア/記事 - 波浪規定 2026/09/05(Sat) 18:54 No.35986
- 漫画 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 10:18 No.35987
- 小説 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 10:28 No.35988
- エッセイ/論考 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 10:39 No.35989
- 怪談実話 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 10:54 No.35990
- スポットライトは焼酎火 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 11:02 No.35991
- 研究会レポート最前線 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 11:14 No.35992
- 東アジア恠異学会 - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 16:31 No.35995
- 異類の会 - 波浪規定 2026/09/07(Mon) 19:15 No.35999
- Re: 異類の会 - 波浪規定 2026/09/07(Mon) 19:42 No.36000
- 怪異怪談研究会 - 波浪規定 2026/09/09(Wed) 16:38 No.36007
- 怪談文芸研究会 - 波浪規定 2026/09/10(Thu) 16:04 No.36014
- お化け友の会ひろば - 波浪規定 2026/09/06(Sun) 11:34 No.35993
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- 杉江松恋 - 波浪規定 2026/09/11(Fri) 19:31 No.36020
- 朝宮運河 - 波浪規定 2026/09/11(Fri) 20:13 No.36021
- 長山靖生 - 波浪規定 2026/09/11(Fri) 20:17 No.36022
- 東雲騎人 - 波浪規定 2026/09/11(Fri) 20:30 No.36023
最近買った本令和8年9月5日 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/05(Sat) 15:29:00
No.35982
『アメリカの正義・イランの論理』(扶桑社新書) 飯山 陽
『怪と幽 vol.023』(角川書店)
怪と幽 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/05(Sat) 15:32:00
No.35983
> 『怪と幽 vol.023』(角川書店)
特集『横溝正史』
特別企画『追悼 鈴木光司』
特集 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/05(Sat) 16:02:00
No.35984
> 特集『横溝正史』
グラビア 杉本一史が描く横溝正史作品世界
インタビュー/自分たちの金田一を見つけ出したい 映画『八つ墓村』金田一耕助役
尾上松也
インタビュー/今の若い人に作品を知ってほしい 映画『八つ墓村』監督 清水 崇
ガイド/怪奇好きに薦める横溝作品案内20 若林 踏
ガイド/横溝正史が生んだ<名探偵>&<ヒロイン> 木魚庵
インタビュー/本質だけを見ようとするのが金田一の魅力 加藤シゲアキ
インタビュー/「人たらし」な金田一を、原作に忠実な舞台化 関 智一
エッセイ/この横溝作品が怖い
『二千六百万年後』 芦辺 拓
『八つ墓村』 綾辻行人
『舌』 大槻ケンヂ
『犬神家の一族』ほか 桜木紫乃
『悪魔の手毬唄』 白井智之
寄稿/「生きうつし」への怖れ——横溝正史ミステリーの臨界点 山口直孝
座談/怪談作家が読む、横溝正史の「恐怖」 川奈まり子×夜馬裕×蛙坂須美×織部泰助
対談/横溝の源流と、源流としての横溝 中山七里×木魚庵
ガイド/広大な横溝ワールドを旅するブックガイド 木魚庵
特別企画 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/05(Sat) 18:42:00
No.35985
> 特別企画『追悼 鈴木光司』
ガイド/鈴木光司 年譜&ブックガイド 朝宮運河
寄稿/追悼のことば 安曇潤平 綾辻行人 荒俣 宏 岩井志麻子 貴志祐介 京極夏彦 澤村伊智 真藤順丈 東 雅夫 牧野 修
エッセイ/ここではないどこかへ 堀内大示
遺構エッセイ/一瞬の光をつかめ 鈴木光司
巻頭グラビア/記事 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/05(Sat) 18:54:00
No.35986
令和画図百鬼 行逢神 稲成
芳賀日出夫の写真家人生 望郷編 芳賀日出夫=写真 芳賀日向あー文
異境日本 トンカラリン 熊本県 佐藤健寿
杉本一文が描く横溝正史作品世界
怪食巡礼 雑司ヶ谷 鬼子母神 おせんだんご 村上健司
漫画 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 10:18:00
No.35987
槐と優 ザータン救出作戦 諸星大二郎
魔美華ちゃんが来る! 夢で逢いましょう 高橋葉介
小説 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 10:28:00
No.35988
稀談 死んでいる 京極夏彦
第一章 梨
営繕かるかや怪異譚 水底の魚 小野不由美
お借りいたします 髪 小川洋子
濱地健三郎の事件簿 尾行者の視線 有栖川有栖
お眠さんとおぼろの夢 月村了衛
娘の 澤村伊智
エッセイ/論考 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 10:39:00
No.35989
令和長崎文aramata取材紀行 荒俣 宏
それいけ!怪談旅おやじ
第二十一回 大嶽丸とよばれた鬼の伝説を訪ねる(前編) 村上健司×多田克己
文豪と旅する 第三回 泉鏡花と小川温泉(富山県) 東 雅夫
怪談実話 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 10:54:00
No.35990
どこでも怪談——体験と類話について 加門七海
とびきり怪談実話
催眠二題 春日武彦
墓じまい 篠 たまき
解釈な怪談 チビルマ
スポットライトは焼酎火 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 11:02:00
No.35991
『めぐる糸 明治浪漫霊異記』 永井紗耶子 聞き手=東 雅夫
研究会レポート最前線 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 11:14:00
No.35992
東アジア恠異学会
「学際」の学・怪異学 大江 篤
異類の会
狐火・座敷童・偽汽車・津軽の怪 伊藤慎吾
怪異怪談研究会
〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
怪談文芸研究会
現実に架ける橋 怪談は次元を超え 井上真史
東アジア恠異学会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 16:31:00
No.35995
> 東アジア恠異学会
> 「学際」の学・怪異学 大江 篤
2026年度の東アジア恠異学会の活動は、朝日カルチャーセンター「怪異学入門」から始まった。
四月に特別講座「春来る鬼」を開園した。榎村寛之氏(いつきのみや歴史体験館館長)と大江篤(園田学園大学教授)が日本古代史と日本民俗学の視点で「鬼=神」について再検討した。続いて、四月から三回、久留島元(大谷大学助教)による「鬼の文化史」を開講し、「目に見えない鬼」「人を食う鬼」「鬼退治の英雄」について説話文学を中心に解説した。
五月十七日に、兵庫県立歴史博物館で開催された特別展「妖怪・幻獣づくし」の見学会を実施した。まず、特別展の担当者、香川雅信学芸課長のご講演「れきはくアカデミー、ヤマタノオロチからツチノコへ」に参加した。
講演会終了後、香川氏のご案内で展示を見学した。本州初公開となる『筑前化物絵巻』や新発見の「異鳥図」(館蔵品)、香川氏が鳥取県立博物館の自然史資料の収蔵庫から見つけた「蛇骨」(大蛇のあご骨)など興味深いものが数多く展示されていた。
Re: 東アジア恠異学会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 18:26:00
No.35996
> > 東アジア恠異学会
> > 「学際」の学・怪異学 大江 篤
>
第一五八定例研究会(六月二〇日)
「親鸞と怪異—近世「関東絵伝」を中心に—」南條了瑛氏(武蔵野大学仏教研究所客員研究員)
「考古資料から見る古代以前の卜占」國分篤志氏(株式会社島田組)
南條氏は近世北関東に伝わる「関東絵伝」を中心に、浄土真宗は怪異を積極的に語らないという近代的理解に対し、祖師信仰の媒介として怪異が積極的に機能していたことを検討した。「関東絵伝」には、幽霊や大蛇などの場面が描かれている。その多くは近世の巡拝記・寺院縁起に由来し、親鸞の念仏による救済が語られることを明らかにした。親鸞にまつわる地方伝承の広がりと伝播者としての巡礼者など、従来の浄土真宗史の研究で十分取り上げられなかった資料も多く、今後の研究の進展が期待される。
Re^2: 東アジア恠異学会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 19:35:00
No.35997
> > > 東アジア恠異学会
> > > 「学際」の学・怪異学 大江 篤
> >
> 第一五八定例研究会(六月二〇日)
> 「親鸞と怪異—近世「関東絵伝」を中心に—」南條了瑛氏(武蔵野大学仏教研究所客員研究員)
> 「考古資料から見る古代以前の卜占」國分篤志氏(株式会社島田組)
>
國分氏は、日本の先史・古代(弥生〜平安時代)での占いの痕跡を示す考古資料の「卜骨」や「卜甲」について、現代わかっている全国一〇〇遺跡以上から出土した事例を分析し、手法の系譜や地域的な特徴などについて考察した。弥生時代には地域毎に多様な手法がみられるが、弥生時代終末期から古墳時代前期初頭にかけて、西日本的な手法が東日本にまで波及する。更に古墳時代後期には町(鑚)を刻む亀卜に連なる新たな手法が伝播し、主流となっていくことを明らかにした。素材としては、弥生・古墳時代を通じてシカ・イノシシの肩甲骨が中心である。また、卜占の担い手として、骨角器生産を行う集団との関連を推定した。
東アジア恠異学会では、国家が怪異を認定する技法としての亀卜に注目し、研究を進めてきた。東アジアに目を向けた時、殷代の骨卜・亀卜がのちの時代にどのように継承されたのかが明確でないこと、韓半島から卜甲が出土していないこと等から、骨卜と亀卜への変遷と律令制下の神祇官の卜部氏出自等、考古学的な知見と文献資料からわかることを総合的に検討しなければならない課題である。
Re^3: 東アジア恠異学会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 19:52:00
No.35998
> > > > 東アジア恠異学会
> > > > 「学際」の学・怪異学 大江 篤
> > >
第一五九回定例研究会(七月十八日)
『天地瑞祥志 校注 附 輯佚』(汲古書院 二〇二六年)刊行記念企画を開催。本書は、七世紀に成立した天文や瑞祥に関する佚存書である『天地瑞祥志』を天地瑞祥志研究會が初めて全編翻刻・校注したものである。
東アジア恠異学会は歴史に軸足をおきながら、考古学・民俗学・文学・地理学・美術史等、多くの学問領域に広がりを持ち、それぞれの「学」の「際」(境界)に立つことにより、新たな地平を目指す「学際」の学である。
異類の会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/07(Mon) 19:15:00
No.35999
> 異類の会
> 狐火・座敷童・偽汽車・津軽の怪 伊藤慎吾
〈一六四回〉西座理恵氏 『「狐火」を通してみる「怪異」』二月二八日
日本の近代文学では、狐火は「雌雄の狐の戯れ」と捉えられ、男女関係の象徴として表現されることが多い。民俗の世界ではどうか。狐火の怪異の捉え方の変化を辿っていったのが西座氏の論だ。
近世期の文献に見られる狐火は、『百物語評判』『諸国里人談』をはじめ、その怪異を解き明かすかたちで説明されるものが多い。特に「尾を撃って火を出す」例が顕著で、概して狐に火を灯す力が備わっていると見られていたことが知られる。これらの文献から口頭伝承への影響が推測されるという。民間の狐火説話を九七例集め、まずは四つのタイプに分類し、そのうち、実生活で見聞きしたシンプルな目撃談、仕事柄、暗い山中や夜明けのほの暗い中で仕事をする時の目撃談が全体の八割を占める。これらは、論理的に説明できない不可思議な出来事に対する心性が反映されている。人々が生活環境の中で不測の事態に直面し、恐怖心や警戒心を抱く時に狐の怪異が現れるのだろうというのが発表の要点である。
Re: 異類の会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/07(Mon) 19:42:00
No.36000
> > 異類の会
> > 狐火・座敷童・偽汽車・津軽の怪 伊藤慎吾
>
〈一六五回〉①大林脩史氏『ザシキワラシの原像〜悪戯のもつ意味〜』
②大江夏葵氏『偽汽車はどこに消えたのか—都市伝説の変遷とその再認識について—』三月三〇日
①『遠野物語』以来、家に富をもたらす福神として認識されてきたザシキワラシであるが、実際四〇七の事例を集め、分析したところ、異なるザシキワラシ像が見えてきた。
悪戯をするザシキワラシが多く見られる。特に就寝中に様々な悪戯を仕掛け、その人を朝まで眠らせないというのが典型的である。四〇七例中、一四〇例がこれに該当し、これに対して幸運をもたらすのは二九例にすぎない。就寝中の悪戯は、生理学的にみると、金縛りであり、これをザシキワラシの仕業と解したのではないかと考察する。
ザシキワラシの存在を感じる体験について、その変遷を分析する。普段は聴覚や触覚で体験するものであったが、その家が没落する時などに見えるものだった。ところが一九七〇年に視覚優位の存在に変化していくことを指摘する。
ザシキワラシの原像は富をもたらすのではなく、就寝中の人々に対して悪戯を仕掛ける姿であり、それは金縛りの原因説明に起因する伝承として広がっていったのではないかと結論付けている。
Re^2: 異類の会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/08(Tue) 19:44:00
No.36001
> > > 異類の会
> > > 狐火・座敷童・偽汽車・津軽の怪 伊藤慎吾
> >
> 〈一六五回〉①大林脩史氏『ザシキワラシの原像〜悪戯のもつ意味〜』
> ②大江夏葵氏『偽汽車はどこに消えたのか—都市伝説の変遷とその再認識について—』三月三〇日
>
②明治期から昭和初期にかけて盛んに語られた「偽汽車」の話を一〇七例集め、近代化の象徴である鉄道が当時の人々の習合的な不安や期待をいかに投影するものであったかという点を論じ、それが現代の怪奇譚へどのようにつながってくるのかを考察したものである。
古い例として、明治前期に品川駅・新橋駅間の権現山の下で起きた出来事がある。一八七八年(明治一一年)の新聞記事が初出。諸例を分析したところ、話型的な特徴として単線区画であり、発生場所や路線名は置換可能であるため、類話が多くは派生した。分布地域は青森から鹿児島に及ぶが、東日本、中でも東京・群馬が多い。
鉄道怪談として見た時、偽汽車は、電化や複線化を背景として一九二〇年代から一九五〇年代の間にほぼ消失する。変わって、幽霊の目撃談が増える。そして、インターネットの普及に伴い、二〇〇〇年代以降、きさらぎ駅をはじめとする異界駅の事例が増加したという。
Re^3: 異類の会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/08(Tue) 20:04:00
No.36002
> > > > 異類の会
> > > > 狐火・座敷童・偽汽車・津軽の怪 伊藤慎吾
> > >
〈一六六回〉伊藤慎吾『津軽地方怪異怪談収集小史』六月二七日
津軽地方には、エンツコ(イジコ)やカワオナゴ、カワウバなどあまり他の地方では聞かない妖怪が少なくない。また鬼は人間との関係が良好で、祀られる地域もある。そうした妖怪資料の収集は寺西政洋氏らの『日本怪異妖怪事典 東北』(二〇二二年)でおよその達成をみた。また怪談としては、戦後、児童文学者北影介らの「青森の怪談を採集する会や詩人蘭繫之らの「お化けを守る会」が発足し、現在は実話怪談作家集団「弘前乃怪」のライブや執筆活動が古くから盛んな土地である。今回はそうした津軽地方の怪異・怪談の流れを示し、個別の問題点を指摘した。たとえば戦前の郷土史家中村良之進編『陸奥史料』記載の怪異譚の重要性や工藤達『津軽木造新田下部落の昔話コ集』(一九七五年)収録話の特異性、カワオナゴのことなどに言及した。
怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 16:38:00
No.36007
> 怪異怪談研究会
> 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
第三次怪異怪談研究会 七回目 三月二一日 東京・五反田 清泉女子大学
構大樹氏「国語教科書のなかの〈怪異〉—怪談教材に/で戸惑う」
不可思議なものごとが描かれる作品群を「怪異教材」と名付け、児童・生徒を戸惑わせ、たちどまらせることができる機能を持つ点において価値を持つと論じました。一見、〈怪異〉と教育は最も相性が悪いように見えて、高校教科書の定番教材「山月記」をはじめ多様な〈怪異〉と生徒たちは向き合うことにになります。構氏は小学校国語教材に着目し、「怪異教材」が一九八〇年前後から現れたこととファンタジー教材の急増との連関を示唆しましたが、質疑では「怪異」と「ファンタジー」の境界をどう考えるべきかが大きな論点となりました。
Re: 怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 18:41:00
No.36008
> > 怪異怪談研究会
> > 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
>
> 第三次怪異怪談研究会 七回目 三月二一日 東京・五反田 清泉女子大学
>
橋本順光氏「血を流すこと、血を継ぐこと—霊感少女と魔法少女の架橋と映画『キャリー』(一九七六)の日本的変奏」
一九七〇年代以降の日本における「霊感少女」と「魔法少女」の系譜を、映画『キャリー』を転換点として再検討するものでした。従来、この手の「少女」は男性の欲望や恐怖の投影として再検討するものでした。従来、この手の「少女」は男性の欲望や恐怖の投影として描かれてきましたが、『キャリー』以後は、抑圧や暴力に抗い異能を主体的に行使する存在へと変容したと論じます。漫画『童夢』『エコエコアザラク』『闇のパープル・アイ』などを分析し、とりわけ『吉祥天女』を高く評価。怪物的女性性が、女性の自己実現やシスターフッド、母系的共同体を志向する物語へと書き換えられる過程を鮮やかに描き出しました。映画『キャリー』では少女の経血が超常的能力の契機となることはMale gaze でしかありませんが、『吉祥天女』では「女はね血なんかこわくないのよ・・・だって毎日血をながすんですもの」と言います。「血」をめぐるジェンダー観の転換を読み解く刺激的な報告であり、『騎乗天女』を読み返したくなる内容でした。
Re^2: 怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 19:23:00
No.36009
> > > 怪異怪談研究会
> > > 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
> >
> > 第三次怪異怪談研究会 七回目 三月二一日 東京・五反田 清泉女子大学
> >
田部井隼人氏「怪異を蒐める怪談ベースの構築と実践」
氏がかねて進めている近現代怪談・奇談データベース「譚空」について。参加者にはガイドブックが配布され、キーワード検索や「神仏」「鬼」「天狗」「動物の怪」といった怪異の大分類から国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースとの違いなど、利用者の視点に寄り添って概要を示された。
Re^3: 怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 19:36:00
No.36010
> > > > 怪異怪談研究会
> > > > 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
> > >
第三次怪異怪談研究会 八回目 六月二七日 オンライン開催
大道晴香氏「心霊と〈郷土〉の交錯—稀代の霊能者・長南年恵(と高橋宥明)をめぐって—」
界隈では有名な長南年恵や高橋宥明を事例に、全国的な心霊研究と地域の民俗宗教・郷土文化という二つの文脈を往復することで、「郷土が生んだ偉人」として再発見されてきたことを論じました。郷土での顕彰活動や長南年恵の地域的意味付けについても議論が交わされた。
Re^4: 怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 20:02:00
No.36011
> > > > > 怪異怪談研究会
> > > > > 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
> > > >
> 第三次怪異怪談研究会 八回目 六月二七日 オンライン開催
>
茂木謙之介氏「花咲く乙女(ドール)たちのスキャンダル—PEACH−PIT『ローゼンメイデン』試論—』
『ローゼンメイデン』を手がかりに、作中の「ドール」をオカルト的存在として位置づけ、ゴシック、マッチョイズム、シスターフッド、ポストフェミニズムといった視点から分析。ゴスロリ文化や『ゴスロリバイブル』、嶽本野ばららの言説も踏まえ、「人形」として生きる少女が主体的に客体性を選択するという逆説を、二〇〇〇年代文化を象徴する現象として論じました。少女文化に精通した参加者に火をつけて、質疑応答の中では少女たちの欲望とオカルト的なものとの結託について、〈修復〉をキーワードに家父長制とは異なる共同性、またゴスロリ文化との関係性を中心に熱い議論が交わされました。
Re^5: 怪異怪談研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/09(Wed) 20:11:00
No.36012
> > > > > > 怪異怪談研究会
> > > > > > 〈怪異〉を語らう初夏、二つの研究会から 根本あおい
> > > > >
> > 第三次怪異怪談研究会 八回目 六月二七日 オンライン開催
> >
松下浩幸氏「森鴎外『鼠坂』—〈怪異〉と性犯罪 椿山荘の見える坂」
『鼠坂』は、中国人女性への性暴力と殺害という日露戦争中の加害を、怪談・ミステリーという形式を借りて告発した作品であるという主張です。当時は軍や国家を直接批判できないため、戦略的に幽霊譚という形で書き残したことに価値があると論じています。数多くある『鼠坂」の中から椿山荘の見える特定の坂が選ばれたことの特異性や同時代性、鴎外の他作品との連関など質疑応答は時間ギリギリまで取り交わされました。
怪談文芸研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/10(Thu) 16:04:00
No.36014
> 怪談文芸研究会
> 現実に架ける橋 怪談は次元を超え 井上真史
大阪難波にあるライブシアターなんば白鯨。五月から六月にかけ、奇祭とも呼べる大会「怪談十五日戦争」が開催された。
私は、少々の古典知識を持ち怪談文化研究をする異物系審査員として参加させてもらった。
一晩で二十人分の怪談を真剣に聞くという脳みそを削る楽しみを味わいながら、ふと、この難波の地にあった浄瑠璃作者の言葉を思い出していた。近松門左衛門の「虚実皮膜論「である。
芸の真髄は虚と実のあわいにあると読めるこの論は、そのまま怪談の妙味に通じる。怪談とは奇妙なもので、どうやら噂や小説や舞台や語りという単一のメディアに留まることをよしとしない。噂から記述され、記述が小説の種となり、やがて舞台化され、そしてそれを見た人々がまた噂する・・・。こんな風にメディアを縦横し世に広まっていこうとする。怪しき生態を持っているかのようだ。
江戸時代前期・浅井了意『伽婢子』(一六六六年)の頃から「怪を語れば怪至る」と語られてきたように、あるいは近年ホラーシーンで流行するモキュメンタリー手法が示すように、怪談とは現実への沁み出しの予感を内包するネディアなのだ。
Re: 怪談文芸研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/10(Thu) 18:46:00
No.36015
> > 怪談文芸研究会
> > 現実に架ける橋 怪談は次元を超え 井上真史
>
「物語が現実に沁み出す」現象の最も完成された姿は、江戸時代後期に見出せる。
近世前中期に上方で磨かれた怪談のエッセンスや、怪異描写・演出技法をほぼ丸ごと呑み込み、怪談描写・演出技法をほぼ丸ごと呑み込み、怪談創作物の最終形態と化した『東海道四谷怪談』(鶴屋南北作 一八二五年)である。
ここで注目するのは、当時江戸で流布していた巷説(『四谷雑談集』)をベースに創作され、現実と強く共鳴していた点だ。
芝居の評判は人々に元ネタ探しをさせ、やがて元ネタとされる女性を祀る「於岩稲荷」や於岩の墓への注目や創出に至り、現実空間に物理存在として沁み出した。極めつきは南北自身が、別の作品内で於岩稲荷の勧進を行う人物を登場させ、意図的かつ積極的に現実とフィクションの間に橋を架けていったことである。近松作品に影響を受けたと言われる南北は、社会現象という形で虚実皮膜論を実践した。
その橋の向こうに、二〇二六年五月、当研究会で堤邦彦が報告した「於岩を祀る人々」がいる。四谷という地域だけでなく、鎌倉や京都にも於岩社が作られている。彼らにはどうやら一貫した組織や信仰があるわけではなく、それぞれが独自に於岩を祀りだした。四谷怪談の現実侵食は、江戸に留まらなかったようだ。
Re^2: 怪談文芸研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/10(Thu) 19:19:00
No.36016
> > > 怪談文芸研究会
> > > 現実に架ける橋 怪談は次元を超え 井上真史
> >
虚構と現実が入り交じりやすい土地というのもあるのかもしれない。
巷説と愛憎の胡散臭い商売渦巻く江戸のような大都市や、京都・鎌倉のような歴史と幻想の集積する町でもある。
現代における長野県諏訪地方も、縄文遺跡や独特の諏訪信仰に多くの人が神秘を感じ、ロマンを投射した様々な「仮説」に満ちた。虚実入り交じる土地といえるだろう。先の例とはまた違うパターンの「沁み出し」に彩られた地域だ。
先ほど話した近松の「虚実皮膜論」を記し後世に残した『難波土産』(一七三八年)の著者・穂積以貫。その息子が浄瑠璃作者近松半二だ。半二を中心に共同執筆されたヒット作に、諏訪が舞台の『本朝廿四孝』(一七六六年)がある。
上杉謙信の娘・八重垣姫と、武田信玄の息子・勝頼の恋を描いた物語で、八重垣姫が諏訪明神の兜に宿る狐に憑かれ、諏訪湖を飛び渡る場面は、怪談的演出増しで描かれる見せ場となった。
作中では諏訪明神の使いを狐としているが、実際の諏訪信仰を調べるとそのような要素は見つからない。蛇や鹿が妥当だろう。半二らは、諏訪大社に取材せず『本朝廿四孝』を書いたと思われる。狐の出現は、武田家の信仰した飯縄権現と、当時の都市文壇で流通していた諏訪湖のイメージだろう。
Re^3: 怪談文芸研究会 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/10(Thu) 19:41:00
No.36017
> > > > 怪談文芸研究会
> > > > 現実に架ける橋 怪談は次元を超え 井上真史
> > >
井原西鶴は『西鶴諸国ばなし』「行末の宝舟」冒頭で「凍った諏訪湖を渡る狐」に触れている。諏訪から遠く離れた都市の創作界隈で、実体諏訪にはない「仮想諏訪」が育まれていたと思しい。実体諏訪にはあるけど、仮想諏訪にはないものもある。今や名高き御柱は、諏訪に関する近世随筆ではほとんど言及されていない。
ところが、時に創作物の流行は現実を書き換える。現在の諏訪湖畔には、狐の神霊宿る兜を掲げるでかい八重垣姫像が誇らしげに立っている。この像もまた怪談の「現実への沁み出し」の一種といえるだろう。おらが国を語りたいという需要が、物語と手を結ぶのだ。
もともと創作行為自体が、現実に対し「別視点を提案する」行為である。その提案が人々の心の深いレベルで共有されたとき、虚と実のあわいにある皮膜は破れ、物語は現実に沁み出る。怪談も、浄瑠璃も、決して舞台の上や書物の中だけで完結するものではない。物語と現実の間にどう橋を架けるか。その企てを受け止め、信じ、現実の風景へと引き寄せる読者や観客の「心の中」でこそ、物語は初めて完成する。呪術的行為としての「物語る」力は、古代から江戸を経て、今なお命脈を保っているといえるのではないか。
お化け友の会ひろば 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 11:34:00
No.35993
『魔法少女山田』書籍化記念 寺内康太郎×神島大輔×マライ・メントライン
『おののけ!くわいだん部』『0番書庫あなたが選ばれました』 押切蓮介×黒 史郎
『霊媒クラブ』 梨
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化け通『鬼武者Way of the Sword』 藤川 Q
カイトユウマンがいく! 特別編 第四境界のクリエイターを応援したい! レオ☆若葉
ブックレビュー 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/06(Sun) 14:28:00
No.35994
ミステリーの土台を侵食するホラー要素
まったく新しいものが生まれる予感がする 杉江松恋
深化を続ける現代ホラー小説の向かう先は 朝宮運河
身に迫る実話的な現代民俗怪異譚、閉ざされた病院船をめぐる怪異 長山靖生
各国めいめい特別の不可思議を持っている 東雲騎人
杉江松恋 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/11(Fri) 19:31:00
No.36020
> ミステリーの土台を侵食するホラー要素
> まったく新しいものが生まれる予感がする 杉江松恋
>
『記銘師ディンの事件簿 木に殺された男』(早川書房) ロバート・ジャクソン・ペネット 桐谷知未訳
『魔都シカモア』(新潮文庫) イアン・ロジャーズ 風間賢二訳
『魔の道』(ハヤカワ・ミステリ) ガビーノ・イグレシアス 渡辺義久訳
朝宮運河 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/11(Fri) 20:13:00
No.36021
> 深化を続ける現代ホラー小説の向かう先は 朝宮運河
『忌み児』(創元推理文庫) 阿泉来堂
『濁唾濔蓏』(角川書店) 餅屋あり(ありは上が我、下が虫)
『さかさまの』(マイナビ出版) 木犀あこ
長山靖生 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/11(Fri) 20:17:00
No.36022
> 身に迫る実話的な現代民俗怪異譚、閉ざされた病院船をめぐる怪異 長山靖生
『おしら鬼秘譚』(角川書店) 黒木あるじ
『悪夢航路』(早川書房) 韓松
『もののけエマノン』(徳間書店) 梶尾真治
東雲騎人 投稿者:
波浪規定 投稿日:2026/09/11(Fri) 20:30:00
No.36023
> 各国めいめい特別の不可思議を持っている 東雲騎人
『韓国怪物大全』(翔泳社) クァク・ジェシク原著 朴 美暻監修 高松彩乃訳
『山海経の妖怪たち 古代中国の奇獣図鑑』(角川ソフィア文庫) 森 和
『図説 妖怪・幻獣づくし』(河出書房新社) 兵庫県立歴史博物館・鳥取県立博物館編
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