竹林問答塾 ミラー
スレッド:忘れていた令和7年6月11日分
- 忘れていた令和7年6月11日分 - 波浪規定 2025/06/18(Wed) 17:56 No.5085
- 接待 - 波浪規定 2025/06/18(Wed) 18:07 No.5086
- Re: 接待 - 波浪規定 2025/06/18(Wed) 18:28 No.5087
- Re^2: 接待 - 波浪規定 2025/06/18(Wed) 19:23 No.5088
- Re^3: 接待 - 波浪規定 2025/06/19(Thu) 19:33 No.5089
- Re^4: 接待 - 波浪規定 2025/06/23(Mon) 20:47 No.5094
忘れていた令和7年6月11日分 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/18(Wed) 17:56:00
No.5085
令和7年6月11日の読売の学芸面は・・・
『古今をちこち』(磯田道史)
接待 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/18(Wed) 18:07:00
No.5086
> 『古今をちこち』(磯田道史)
『名奉行も落ちた癒着の闇』
今はまるで幕末だ。米価が上がる。「お上」が米蔵を開いても簡単には値が下がらない。民が役人を疑いだす。役人の無策は天下りや接待で業界団体から甘い汁を吸ってきたせいではないかと?
徳川幕府の役人は本当に豪商と癒着していたのか。私は懐疑的なほうだった。幕府も奉行や代官を一応選んで任じていた。学問のある人格者も多かった。
ところが最近、「裏金」が飛び交う様子を記した史料を古書店でみつけてしまった。天保13〜14年(1842〜43)に、伏見奉行所管内の有力者が記した帳面で伏見奉行役人たちへの豪華な饗応や進物・金配りが、ぎっしり書き込まれていた。
Re: 接待 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/18(Wed) 18:28:00
No.5087
> 『名奉行も落ちた癒着の闇』
>
伏見奉行所は贈収賄が起きやすい役所だ。伏見は秀吉も家康もいたかつての政治都市。水運の時代には日本有数の交通の要衝だ。「伏見奉行という大きな権限をもつ幕府重職の直轄下に置かれ、全く独立した行政圏を形成した」(林屋辰三郎『桃山』)。伏見奉行は大抵、禄高一万石以上の大名がなる。大名は偉い。江戸から経済都市で独立行政をやられると、幕府も監督が難しい。訴訟や許認可をめぐり収賄が飛び交いやすかった
極端な奉行もいた。小堀政方だ。小堀は「来任翌年より驕奢に長じ、華麗を好み、他人の婦女を略奪」「在勤中、市民より苛酷の徴収金実に十二万三千石に達せり」と、のちに伏見町(現京都市伏見区)が出版した『伏見民政誌』に書かれた。さすがに住民に訴えられ罷免。改易されたが、訴えた7人は苛酷な牢内で獄死や病死。口を封じられた。住民の訴えが全国に波及するのを恐れた幕府の見せしめともされる。
Re^2: 接待 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/18(Wed) 19:23:00
No.5088
> > 『名奉行も落ちた癒着の闇』
> >
名奉行とされたのが内藤正縄(信濃・岩村田藩主)だ。病気が流行すると、身銭で薬を施し住民を療養させた(「伏見民政誌」)。「銭は内藤貧乏守」と言われ「人望殊に厚く、土地の辟偶を問わず英名殊に高か」った(林卯三郎「堀内村沿革史」)。内藤は天保の改革の水野忠邦の実弟。伏見でも天保の改革をしたが、この名奉行でも配下の与力同心の賄賂体質は改められなかった。
それどころか私がみつけた史料では内藤自身が豪華な接待をうけていた。与力同心も一年中、プレゼント漬けだ。寅年(天保13年)2月6日、内藤は伏見の有力者に正体された。一応、金500疋(1.25両)を土産に持参したが自身と家来9人の飲食代にはきっと足りない。豪華メニューは、こうだ。
御茶に干菓子。鯛の「真角」という料理。お銚子のあとは厚焼玉子・伊勢海老の付焼・蛸桜煮・生貝ミリン煮・蓮根・海草・長芋つきと続く。イカ巻鮓・錦糸巻鮓も出て、すましには赤貝ミル貝。刺身は鯉とヒラメ。小鉢には茸とマナガツオ等。鱠は鶏金柑・平目刺身・岩茸等。御飯に味噌汁が出ても終わらず、鱸の真角に松露・ワラビのせが出て鯛の塩焼きも。菊菜のお浸しには白いカニが入る。吸物には鶏肉と茗荷。鯉を細かく刻み海そうめんと混ぜ、麺物に仕立てた料理がシメだ。
為政者や役人・エリートが他人の金で、こんな御馳走を食べていると、生活者との意識の乖離が進む。徳川幕府は倒れたが維新以後も同じか。ならば、そろそろ、やめにしたい。
Re^3: 接待 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/19(Thu) 19:33:00
No.5089
> 御茶に干菓子。鯛の「真角」という料理。お銚子のあとは厚焼玉子・伊勢海老の付焼・蛸桜煮・生貝ミリン煮・蓮根・海草・長芋つきと続く。イカ巻鮓・錦糸巻鮓も出て、すましには赤貝ミル貝。刺身は鯉とヒラメ。小鉢には茸とマナガツオ等。鱠は鶏金柑・平目刺身・岩茸等。御飯に味噌汁が出ても終わらず、鱸の真角に松露・ワラビのせが出て鯛の塩焼きも。菊菜のお浸しには白いカニが入る。吸物には鶏肉と茗荷。鯉を細かく刻み海そうめんと混ぜ、麺物に仕立てた料理がシメだ。
> 為政者や役人・エリートが他人の金で、こんな御馳走を食べていると、生活者との意識の乖離が進む。徳川幕府は倒れたが維新以後も同じか。ならば、そろそろ、やめにしたい。
本願寺の総長と一般の門徒も乖離。
Re^4: 接待 投稿者:
波浪規定 投稿日:2025/06/23(Mon) 20:47:00
No.5094
> > 御茶に干菓子。鯛の「真角」という料理。お銚子のあとは厚焼玉子・伊勢海老の付焼・蛸桜煮・生貝ミリン煮・蓮根・海草・長芋つきと続く。イカ巻鮓・錦糸巻鮓も出て、すましには赤貝ミル貝。刺身は鯉とヒラメ。小鉢には茸とマナガツオ等。鱠は鶏金柑・平目刺身・岩茸等。御飯に味噌汁が出ても終わらず、鱸の真角に松露・ワラビのせが出て鯛の塩焼きも。菊菜のお浸しには白いカニが入る。吸物には鶏肉と茗荷。鯉を細かく刻み海そうめんと混ぜ、麺物に仕立てた料理がシメだ。
師匠さんは毎日食べている。
> > 為政者や役人・エリートが他人の金で、こんな御馳走を食べていると、生活者との意識の乖離が進む。徳川幕府は倒れたが維新以後も同じか。ならば、そろそろ、やめにしたい。
>
> 本願寺の総長と一般の門徒も乖離。
草加の上層部と一般の会員も乖離。特に若手は保守派に共鳴している人が多い。
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